介護と日常

【介護体験談】 義父の介護で思ったより大変だったこと良かったこと

介護体験談 義父の介護で思ったより大変だったことと良かったこととは

あなたは身近な人の介護をしていますか?                     介護はある日、突然訪れます。それにどう向き合えばよいか?

経験者の実体験を紹介します。

Sさんの場合

  • 1. 誰の介護をしている(いた)のか

    義理の父親

  • 2. 介護期間

    一年半

義父の介護で思ったより大変だったこと

急に完全同居することになり、一番大変だったのは精神面でした。介護度はそこまで高くなく、トイレもゆっくりならひとりで行けるし、食事の介護も必要なかったのですが、やはり同じ空間にいる、というだけでとても気を遣いました。

物音をたてないようにそっと歩いたり、目の入らないところに移動したり。その当時は少し大変、くらいに思っていましたが、亡くなったあとに家からいなくなった時、正直とても楽な気持ちになったことを覚えています。

あとは、食事は塩分などにも気を遣わなくてはならなかったので、他の家族とは別にお義父さん用に一人分だけ食事を別で用意するのが面倒でした。うまく取り分けて調理できる時とそうでない時があったので、毎日の献立を立てるのはかなりストレスでした。

そこで残された時の、当たりどころのない怒りで、過食気味にもなりました。その後ケアマネジャーさんが入り、とても楽になりましたが、最初はどこの誰に相談したら良いかも分からず、色々と決まるまでがとても大変でした。

 介護をしていて良かったこと

ほとんどそれまで接点のなかったお義父さんと距離が縮まったことです。

他人だからなかなか距離感は近づきませんが、お世話したり、世間話をすることで、お互い距離は近くなったかな、と思います。また介護をすることで感謝してくれると、大変でもまたやってあげたい、という気持ちにもなりました。

うちはまだ子供が小さかったので、小さいがゆえの素直な気持ちや感情を出すことが、お義父さんにとっても嬉しかったようで、よく子供たちと遊んでくれました。そのおかげで、まだ小さかったのに、朧げながらにもお義父さんの記憶があり、良い思い出ができて良かったなと思います。

あとは同居して介護したことで、お義父さんの少しの変化にも気が付けるようになったことです。いつもよりあまり喋らない、顔色が良くない、など今までなら気がつかなかったことも、日々過ごす時間が増えることで気が付けるようになったんだと思います。

また一度介護をしたことで、一連の流れや、誰に相談してどうしていけばよいかがわかったことが良かったと思います。
今後自分の親がそのようになった時にも役立つと思うし、もしかしたら同居になるかもしれない、という覚悟も出来た気がします。