介護と日常

認知症の父親の介護でショックを受けたこと・生きる糧になったこと

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介護7 認知症の父親の介護でショックを受けたこと生きる糧になったこと

あなたは身近な人の介護をしていますか?                     介護はある日、突然訪れます。それにどう向き合えばよいか?

経験者の実体験を紹介します。

Iさんの体験                                  父親の介護をしていました。脳梗塞で倒れ麻痺が残る体の上、認知症を発症していました。父親の介護は5年続きました

介護をしていてショックを受けたこと

認知症を発症していたので、実の娘である私のことを忘れてしまったことがかなりショックで精神的な負担がとても大きかったです。元々、父のことが大好きでお父さん子であったので、自分のことが分からなくなってしまうなど考えたことがありませんでした。そのショックで、うつになりかけ介護がうまくできないこともありました。
父から目を離すことが出来ず苦しい日々でした。

父は50代の時に脳梗塞で倒れ、体に麻痺があり、歩行に支障がありました。私も若いころから介護や介護を手伝っていたので、本格的に介護をするとなった時にあまり抵抗なくできたのですが、母が年老いたため、一人でするとなると負担が大きかったです。

父は長身のため体が大きく、寝返りを打たせるためやお風呂に入れる時に動かすときはかなりの力が必要で常に満身創痍でした。ぎっくり腰を発症したこともあります。

あまりにも大変すぎて、介護ヘルパーさんに頼らざるを得ませんでした。

 介護をしていて良かったことは?

自分の手で面倒を見れたことにつきます。きちんとした親孝行などが出来ず、いつかは、と思っていましたが、一番の親孝行になったのではと今では思います。

父のことが大好きだったので、介護することに抵抗は全くなく進んで出来ていたので、自分でも適任だったと思います。老人ホームなどの施設に入所させることも考えましたが、金銭的な問題や、空きの問題で泣く泣く諦めました。

しかし、ひどい施設になると、介護をほとんどしないで放置や虐待などをすることもあると知ったので、運悪くそのようなことが父の身に起こるようなことなく、自分が介護出来たので全く後悔していません。

父の認知症がひどくなる前までは、今までしなかったような人生についての話や、私の子供のころの話、母についてなど、ゆっくりする時間があったので、今となってはかけがえのない時間でした。父は亡くなりましたが、ゆっくりと話をしたことが私の生きる糧になっています。